
私がいつも珈琲豆を宅配してもらっている珈琲屋へ行く。そこには、毎週土曜日の午後しか営業していない幻の試飲室がある。
この日は、私のささやかな珈琲人生に於いて、グラフに例えるなら「上降伏点」であり、地形に例えるなら、屹立する山岳の頂ではないだろうか。
この珈琲を口にした途端、この場所は、残された最後の楽園になり、春の柔らかな膨らみを持った風により草原は波打ち、私の頬を優しく撫ぜるのだった。

マスターがネルドリップで淹れているところ。
出来るだけ細くお湯を落とすために、ポットの口を細くつぶしている。
蒸らした膨らみのライン以上にお湯を溜めないようにすることがポイント。
あと、ポットではなくネルの方を回していた。

ペーパードリップのコツも伝授してもらう。
メリタの一つ穴のドリッパーを使用。
カリタの三つ穴に比べ、お湯が落ちにくいのがよいらしい。
私は3/24の記事で
「メリタのほうがナイアガラの瀑布のように勢いよく落ちる」
などと書いていたのだが・・・。
お湯を注ぐ速さは、サーバーに抽出される速さと同等がベスト。
ちなみに、お湯投入前のくぼみは作っていなかった・・・。

ここで使用しているミル。微粉がほとんど出ない。
180万円だそうです。プッ・・・。
これがなければ究極の一杯は不可能ということなのか?!

ドイツ製の手動ミル。(メーカーは忘れた)
丈夫で長持ちするということ。
若干微粉は出るが、これならまずまずよい粉が挽けるようだ。
私でも買えそうなお手頃な値段だが、これは回しにくいので、普通の定番スタイルの方(もっと安価)がお勧めだそうだ。

焙煎機。
手前が3キロ釜。奥が7.5キロ釜だったかな・・・確か。正確な数字は覚えていない。