2006年 03月 02日
国際価格が高騰するコーヒー豆 |
スーパーなどで販売されている家庭用のコーヒー豆が4月以降、相次いで値上げされる見通しになった。コーヒー生豆の国際価格上昇に加え、原油価格の高騰や円安による包装資材の値上がりが追い打ちをかけている。コーヒー豆は、スーパーの特売で価格競争は激しく、メーカーは「価格を上げると消費者離れが心配」と苦い選択を迫られている。
キーコーヒーは1日、レギュラーコーヒー約30種類について、4月1日からメーカー出荷価格を平均12%値上げすると発表した。物流コスト削減などを進めたが「今後も厳しい環境が予測される」と話す。味の素ゼネラルフーヅも4月以降、特売価格の条件を変更するため、家庭用コーヒー豆10種類の店頭価格が10%前後上昇する見込みだ。
UCC上島珈琲は値上げ予定はないが「状況が厳しいのは同じ」。スターバックスコーヒージャパンは「豆は長期契約で農家と直接に取引しているため市価に大きく影響されない」と、価格改定を予定しないが、これは少数派。
大手商社などによると、コーヒー生豆の国際市場価格は、02年以降上昇が続き、1ポンド(453グラム)あたり40セントから昨年は1ドル20セントまで高騰。現在も1ドル10セント前後で推移している。コーヒーは生産過剰による価格暴落を受け、02年ごろまで生産調整をした。この結果、値段は上がったが、栽培を放棄した畑が荒れ、「生産再開には4、5年かかる」(商社)といい、供給がにわかに増える見込みはない。
また、近年はブラジルを筆頭にロシア、インド、中国を含むBRICs諸国の生活が豊かになり、コーヒーの消費量が増えたことも背景にある。【小原綾子】
(毎日新聞) - 3月2日10時4分更新
キーコーヒーは1日、レギュラーコーヒー約30種類について、4月1日からメーカー出荷価格を平均12%値上げすると発表した。物流コスト削減などを進めたが「今後も厳しい環境が予測される」と話す。味の素ゼネラルフーヅも4月以降、特売価格の条件を変更するため、家庭用コーヒー豆10種類の店頭価格が10%前後上昇する見込みだ。
UCC上島珈琲は値上げ予定はないが「状況が厳しいのは同じ」。スターバックスコーヒージャパンは「豆は長期契約で農家と直接に取引しているため市価に大きく影響されない」と、価格改定を予定しないが、これは少数派。
大手商社などによると、コーヒー生豆の国際市場価格は、02年以降上昇が続き、1ポンド(453グラム)あたり40セントから昨年は1ドル20セントまで高騰。現在も1ドル10セント前後で推移している。コーヒーは生産過剰による価格暴落を受け、02年ごろまで生産調整をした。この結果、値段は上がったが、栽培を放棄した畑が荒れ、「生産再開には4、5年かかる」(商社)といい、供給がにわかに増える見込みはない。
また、近年はブラジルを筆頭にロシア、インド、中国を含むBRICs諸国の生活が豊かになり、コーヒーの消費量が増えたことも背景にある。【小原綾子】
(毎日新聞) - 3月2日10時4分更新
by niagara-cafe
| 2006-03-02 13:20
| ■Niagara Cafe■
|
Comments(2)
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by
オトシブミ
at 2006-03-03 00:15
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コーヒーの値段がぐるぐる変動するのはちょっと辛い物がありますね。
飲む側も、作る側も非常に対応が大変だと思います。
飲む側も、作る側も非常に対応が大変だと思います。
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by
niagara-cafe at 2006-03-04 20:33
オトシブミさん
穀物の価格変動というと、ぼくはすぐ商品先物取引が浮かんできて、「サラ金と先物取引には手を出すな」という星占い師だった亡き祖父の言葉を思い出してしまいます。
穀物の価格変動というと、ぼくはすぐ商品先物取引が浮かんできて、「サラ金と先物取引には手を出すな」という星占い師だった亡き祖父の言葉を思い出してしまいます。