2006年 01月 31日
巨木巡り |
作家の東理夫氏は、予定が何もないと、コーヒーと椅子を担いで近くの砂浜へ行き読書に耽る、という記事を読んで、私は、遠い森のささやかな生の営みを感じるために、巨木巡りをしていた頃を思い出しました。
週末になると、当時愛飲していた「ホリグチ珈琲」あるいは「サルビア珈琲」で購入した珈琲を水筒に入れ、当時「スダジイ」という樹種として鳥取県に在る「伯耆の大シイ」と日本一を分け合った八雲村(現・松江市八雲町)の「志多備神社のスダジイ」に会いに行ったものです。
蒼茫たる樹冠、矍鑠たる樹幹、森厳な空気が辺りを包み、私はしばらく巨木の恩寵に浴していると、自分自身が剽悍不羈な森の勇者に変貌していくように感じられました。
そして、そんな風に高揚するたび私は、人々が幹周に注連縄を巻き、神木として篤く信心するのも、何となく分かるような気がしました。
ところが、2000年7月6日の読売新聞に、京都府舞鶴市の成生岬で幹周り13.8メートルの巨木が、釣り人に依って発見されたという記事が載り、山陰両県の2本の巨木は、残念ながら日本一の座を奪われてしまいました。
しかしながら、彼らは、そんなことは全く意に介さず、今も大地に深く強靭な根を張り、濃緑の葉が密生する樹冠を天空いっぱいに広げているのです。
全く関係ないですが、「成生岬」といえば、私はまず、1950年の金閣寺放火の容疑者、林養賢の生誕の地ということが、浮かんで来てしまいます。
週末になると、当時愛飲していた「ホリグチ珈琲」あるいは「サルビア珈琲」で購入した珈琲を水筒に入れ、当時「スダジイ」という樹種として鳥取県に在る「伯耆の大シイ」と日本一を分け合った八雲村(現・松江市八雲町)の「志多備神社のスダジイ」に会いに行ったものです。
蒼茫たる樹冠、矍鑠たる樹幹、森厳な空気が辺りを包み、私はしばらく巨木の恩寵に浴していると、自分自身が剽悍不羈な森の勇者に変貌していくように感じられました。
そして、そんな風に高揚するたび私は、人々が幹周に注連縄を巻き、神木として篤く信心するのも、何となく分かるような気がしました。
ところが、2000年7月6日の読売新聞に、京都府舞鶴市の成生岬で幹周り13.8メートルの巨木が、釣り人に依って発見されたという記事が載り、山陰両県の2本の巨木は、残念ながら日本一の座を奪われてしまいました。
しかしながら、彼らは、そんなことは全く意に介さず、今も大地に深く強靭な根を張り、濃緑の葉が密生する樹冠を天空いっぱいに広げているのです。
全く関係ないですが、「成生岬」といえば、私はまず、1950年の金閣寺放火の容疑者、林養賢の生誕の地ということが、浮かんで来てしまいます。
by niagara-cafe
| 2006-01-31 20:36
| ■Niagara Cafe■
|
Comments(2)
巨木っていいね。
昔からずっとそこにいて沢山の時代を見てきたと思うと感動するよ。
巨木を趣味にするってのもいいよなぁ。
ちなみに僕は銀閣寺派です。
銀閣寺の周りが落ち着くので、お気に入りです。
昔からずっとそこにいて沢山の時代を見てきたと思うと感動するよ。
巨木を趣味にするってのもいいよなぁ。
ちなみに僕は銀閣寺派です。
銀閣寺の周りが落ち着くので、お気に入りです。
0
Commented
by
niagara-cafe at 2006-02-02 21:03